平成28年10月のイベントをまとめて

10月2日、城陽市 「水度神社例大祭」御旅所からのお神輿還幸祭

10月9日、「リゾートビユーふるさと」で行く「大糸線」の旅


10月29日、30日 中学の同級会で松本へ、友と安曇野へ


10月2日

 木津川の向こう岸、城陽市に住む小学5年生のマゴッチが「お祭りのお神輿引き」に参加するけど「どうする?」と娘からお誘いがあり、嫁さんと出かけることとしました。

 
 水度神社(みとじんじゃ)は、城陽市寺田水度坂に鎮座する神社です。マゴッチの家の地番は「寺田」で、ここに「御旅所」があります。主祭神が御旅所に出張し、ご帰還されることが、このお祭りの主たるものです。
 例大祭は9月30日から10月2日の3日間開かれています。9月30日は御旅所から水度神社の御祭神をお迎えする「神幸祭(オイデ)」、10月1日は「湯立て神事(ヨミヤ)が行われ、10月2日はお帰りになる神様を御送りする「還幸祭(マツリ)」のようです。

 水度神社の主祭神は「天照皇大神(アマテラススメオオカミ)」・「高御産霊神(タカミムスビノカミ)」・「少童豊玉姫命(ワダツミトヨタマヒメノミコト)、奈良時代〜平安時代初期、本殿の様式は「1間社流造」(重要文化財)です。

 この3座の主祭神について大変興味を覚えました。以下に私見とまでは言えない説明を記します。
 これは神一行氏の「記紀の謎を暴く 消された大王 饒速日」、小椋一葉氏の「消された 伝承が語るスサノオとニギハヤヒ 覇王」などの記紀から消された「スサノオとニギハヤヒ」からの引用となります。(現在、再読中です)

 「天照皇大神」は伊勢神宮にお祀りされている「天照大神」ではなく、「天照国照天火明櫛玉饒速日尊」すなわち「饒速日」のことであること。「高御産霊神」は一説では「饒速日」と同体であるとの説もあります。
 「豊玉姫命」は綿津見神の御子のようで、「饒速日」とは兄弟ともかんがえられる。

 スサノオの沢山の神名として「オオワタツミ・タカオカミ・イカズチ・カグツチ」すなわち 山と、海と、水と、雷と、火と。

 いわゆる南山城には「水主神社(みずしじんじゃ)」があります。祭神が十座(天照御魂・天香語山・天村雲・天忍男・建額赤・建筒草・建田背・建諸隅・倭得玉彦・山背大国魂(山背根子)です。

 主神は素佐之男(スサノオ)の第5子天照御魂(ニギハヤヒ)です。

 物部氏系の主祭神が鎮座している神社が多いのは関西地区の特色です。

 出発前の御旅所前の風景です1。         御旅所前の風景2.         御旅所内に置かれたお神輿です。       
 お神輿の出発点の「三縁寺・大門」前です。         「三縁寺大門」です。        

 巡行の順番は、雌雄の獅子舞、神具、樽神輿、花傘、御幣櫃、神輿です。「御幣櫃」は神様の御飯ですね・

 門前にお神輿が運ばれ、台上に置かれました。        樽神輿が他地区から参加します。                   樽神輿と花傘          第一鳥居をくぐります。         JR京都線の踏切で、電車の時間待ちの為の休憩に入ります。       

 神社近くの坂道で台車からおろした御神輿を氏子一同で運び上げます。        拝殿近くまで運び上げます。     
  拝殿に置かれた御神輿         拝殿から御門本殿まで神様の通り道を幕で覆います。      

 神事が終わって幕を取り外した後の拝殿上の御神輿         本殿に置かれた獅子頭         獅子頭をアップで。         本殿横には神具が置かれています。          御神輿1        御神輿2          
 御旅所への戻り道1)          2)         3)          4)          

 お祭りを実行している大人たちは大変です。もちろん、子供たちもですが、それぞれ楽しんでいる風景は楽しいものです。


10月9日
 先日の「松本深志高校卒業55周年記念」式典、夕食会の後、もちろん、居酒屋で二次会を。そこそこ日本酒を飲んだつもりだったのですが、翌朝は大丈夫、10時過ぎ、松本駅に集合することになっていますので、その前にチョットだけ市内散策にでかけました。
 以前は、市民会館であった所に建てられた新しい「松本市民芸術館」を訪ねました。11月の公演は「歌舞伎 中村勘九郎 七之助の共演」が組まれています。

 会館を一回りすると(昔は深志公園でした)、「深志神社」(由緒書き)に着きました。松本市内の神社のトップを繩手通にある「四柱神社」と争っている神社です。
 このページの前項で、城陽市の「水度神社」の主祭神についてふれています。この項でも「松本神社」と「四柱神社」の祭神について触れてみます。 「深志神社」の由緒書です。主祭神は「建御名方富命」、「菅原道真公」としていますが、菅原道真公は天満宮の主神であり、どこかで神社の吸収があったのではないかと思われます。信州のこの地であり主神はやはり「建御名方富命」と考えます。なにせ、信濃の国の一の宮「諏訪大社」がお祀りしている神さまが「建御名方命」であるわけですから。
 そして「四柱神社(よはしらじんじゃ)」、私たちは昔から(しはしらじんじゃ)と言ってきています。ウィキペディアではやくやく「誤読」されていると記されています。「しんとうさん」とも言ってきました。主神は「天之御中主神」・「高御産霊神」・「神皇産霊神」・「天照大神」の四柱で、明治以降の国策神道で、由緒としては「深志神社」が古いようです。

   本殿・拝殿         神楽殿       

 松本駅へは10時過ぎに着きました。駅から北アルプスの連山が見られます。

 長野から松本そして南小谷(みなみおたり)までを走る「リゾートビユーふるさと」に乗車する計画と幹事さんが立ててくれました。前日の参加者が八十数人、この旅への参加が四十数人と人気のイベントとなりました。

 列車が入線してきます。         列車の車体には「ふるさと」という列車には珍しい名前が記されています。

 11時着の穂高駅では「穂高神社」へのお詣りの為に現地ボランティアガイドを付けてくれていました。
 「新しい大鳥居」         大欅(けやき)         「孝養杉」         「本宮」          「安曇野の銘酒の樽が掲げられています。」

 列車は「仁科三湖」の横を走ります。      12時過ぎには「木崎湖」横を。        「中綱湖」        12時10分「青木湖」横を。            12時40分「南小谷」駅に着きました。         駅の前には「姫川」が流れています。前日の雨のため流れは濁っていますが、いつもは清流のはずです。

 昼食は「白馬アルプスホテル」です。         「白馬アルプスホテル」          なかなかのお昼のメニュー、ビール、お酒も頂戴しました。

 松本への列車の中では友人が現役時代の苦労話を聞くことができたり、お酒を飲みかわすなど、楽しい時間を共有することが出来ました。帰りの列車が走行しています。

 17時過ぎには松本駅へ到着、17時50分の「しなの」に乗車、帰りました。


10月30日 旭町中学同級会

 前夜ホテルの部屋に戻った折、ひっくり返るほどの酩酊度で、朝起きた時手にケガをしているのに気づきました。御前様であったのですが、5時前には目が覚め、ケガの手を挙げながら、風呂には入りました。7時過ぎには朝飯のためレストランへ。バッチリと美味しく朝飯を食しました。

 10時、メンバーが8人から5人に減ってしまいまいたが、2台の車に分乗して出発です。

 松本市から安曇野市を走り、10時45分、「絵本美術館 森のおうち」へ着きました。幹事さんのセレクトでこの場所が選ばれたのですが、大変ステキな選択でした。館の責任者に近い女性と話が通り、丁寧な解説をしてくれました。
 
 メインの企画展示は「出久根育絵本原画展」
 「展示作品」は
『ひのきとひなげし』 宮沢賢治作 出久根育/絵  『もりのおとぶくろ』 わたりむつこ作 出久根育/絵
『こうさぎと4本のマフラー』 わたりむつこ作 出久根育/絵   『ざしき童子(わらし)のはなし』    この解説版

 「同時展示」は『森のおうち所蔵宮沢賢治絵本原画展』

 絵本美術館のページからのCPです。
 出久根育は、武蔵野美術大学卒業後、2002年からチェコ・プラハで暮らしながら、2003年にBIB(ブラティスラヴァ世界絵本原画展)のグランプリ受賞、2006年に日本絵本大賞受賞など、絵本や挿絵を中心に活躍しています。また、両国で個展を開き、古典技法のテンペラをはじめとし、様々な技法の作品を精力的につくり続けています。
 今回展示の『ひのきとひなげし』は、出久根が絵本として初めて手掛けた宮沢賢治童話です。「本当の美しさとは何か」を諭す宮沢賢治の哲学的なお話を、複雑な色合いを上手に配置し、自然の美しさと、愚かな心持ちに潜む闇、時の経過の残酷さを表現しています。賢治の言葉と絵が見事にあいまって、見ている人の心に染みこみ、深く考えをめぐらせることのできる絵本です。
 また、4匹のこうさぎきょうだいの春夏秋冬4つの素敵な出会いと出来事を描く「こうさぎ絵本」シリーズの、春の物語『もりのおとぶくろ』と、冬の物語『こうさぎと4本のマフラー』は、子どもたちに大人気の絵本です。画家が暮らしている、チェコの風景や暮らしの取材を重ねて、作品の中に上手に登場させています。この展示では、画家がどの場所や物をモチーフにしたのか、こうさぎたちの取材レポートもご紹介します。
 同時に、『ひのきとひなげし』にあわせて、より宮沢賢治の物語世界への理解を深めていただけるよう「所蔵宮沢賢治絵本原画展」として、当館所蔵いせひでこの描いた賢治童話絵本の原画を展示致します


 思ってもみなかった展示品を鑑賞出来て、楽しい時間を持てました。鑑賞後は館内の喫茶室で「おちゃ」しながら歓談を楽しみました。

 その後、「すずむし荘」のラドン温泉での温泉を楽しむ計画でしたが、残念ながら休館中で×。お昼に向かうこととしました。
 朝は雲が多く、アルプスの山々は見えていませんでしたが、この時間には晴れ間が広がっていました。
 車中から山々を A)         B)         C)
 12時半、お目当ての昼食の場 手打ちそば「安曇野 翁」へ到着。  人気店らしく建物前には10人ほどのお客さんが待っていました。場所は安曇野(池田町)の東に続く山への登り口にありました。
 
 「翁」の店前から、北アルプスを望みます。 A)       B)       C)       

 店内にある写真はアルプスの山々を紹介しています。 A)        B)         

 20分程の待ち時間で、店内に入りました。
 「自己製粉の店 安曇野 翁」 のページが以下です。

 海道、茨城、長野の契約農家から玄蕎麦を仕入れ自家製粉をしています。常に手を抜かず、喉ごし、香り、味のある蕎麦を打つ事を心がけています。北アルプスの伏流水を使い、厳選した鹿児島県枕崎市の枯本節、北海道函館市南茅部町の真昆布、伊豆産の茶花どんこでとった「だし」に、松本大久保しょうゆでとった返しを合わせて、きりっとしたおつゆを作っています。
店内からは、北アルプスが一望でき、春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色を眺めながら、お蕎麦を召し上がっていただけます。

 
 小生は「おろしそば(辛味大根)」、大雪渓のお燗のお酒を頼みました。しゃれた「焼き味噌」がおつまみについていました。蕎麦は一級、出汁も一級、久しぶりに美味しい御蕎麦を頂戴しました。

 12時50分、「大王わさび農場」へ着きました。何回もこの農園へは来ていますが、今回は時間の余裕があり、山葵畑をまたぐ橋を渡り、一番奥までいくことが出来ました。

 正面入り口にの「魏石鬼八面大王(ぎしはちめんだいおう)」の解説版。         園内の八面大王解説版         正面から見える北アルプスの山々      現実の山々です。

 園内の風景 A)        B)         C)         D)         E)        F)   

 14時10分の園正面からの北アルプス。晴れ間が広がってきました。

 松本駅に戻ったのは3時30分。3時台の早い「しなの号」の予約変更をようやく取ることができ(4時台の「しなの号」は空席なしでした。もともと予約していてのは5時台のしなの号でした。)、早い時間で京都へ帰ることができました。


作者近況の欄です9。