さぬきの金刀比羅宮さんお参りの旅 2011年9月10日、11日 |
金刀比羅宮は「さぬきのこんぴらさん」の愛称で親しまれています。 森の石松が親分・清水次郎長の代参でお参りする広沢寅造の浪曲は 私どもの年齢のものにとっては、昔懐かしいものとなっています。 海の守護神として親しまれていますが、ご祭神は「大物主の神」 崇徳天皇を合祀しています。 |
背景は御本殿からの讃岐富士の美しい姿 |
![]() クリックすると地図が拡大し、今回の旅程全てが。 |
今回のジジ連5人組の旅は、「さぬきのこんぴらさん参りの旅」です。9月10日(日)7時30分、JR星田駅に3人が待つ中、定刻にI氏、S氏の車が到着、出発します。西宮名塩SAで一休みの後、福西PAには10時に到着。さらに、11時10分には、瀬戸大橋(瀬戸中央自動車道)にさしかかります。予定の通り、橋の途中「与島SA」(現在は坂出市に属しており、塩飽所諸島の一つ。)で観光と昼食を摂ることになりました。11時半、朝食が軽めだった仲間を考慮し、「与島プラザ」で昼食に上等な定食を注文、十分に御腹を満たした後、島からの景観を楽しみます。絶好の天候に恵まれ、島からはどのアングルもOKです。 1) 瀬戸大橋は本州と四国を結ぶ10の橋の総称で全長は13.1キロ。上部を自動車道として「瀬戸中央自動車道」が通り、下部には「JR本四備讃線(通称瀬戸大橋線)」が通っています。本州・児島側から「下津井瀬戸大橋」・「櫃石島(ひついしじま)高架橋」・「櫃石島橋」・「岩黒島高架橋」・「岩黒島橋」・「与島橋」・「与島高架橋」・「北備讃瀬戸大橋」・「南備讃瀬戸大橋」・「番の州高架橋」の10橋です。 2) 与島プラザ展望台から見上げる巨大な橋梁の連続には感動を覚えます。 3) 讃岐富士(飯野山、標高 421.87m)は丸亀市と坂出市の境目にあります。この地区には讃岐七富士と呼ばれる山容が良く似た山々があります。 4) 本州、水島方面を眺めています。巨大船が目の前を横切っていきます。 |
![]() クリックするとやはり見事な石垣が。 |
丸亀城へ 午後1時には、「丸亀城」駐車場に到着。 天守へ向かって歩き始めます。「石の城」と形容される通り、見事な石垣に囲まれた平山城です。途中、「見返りの坂」と呼ばれている急斜面の道を汗をかきながら登ります。石垣の角にある「高浜虚子の句碑 稲むしろあり 飯の山あり 昔今」の前で一休み。その甲斐があり、坂上からの展望は見事です。通ってきた瀬戸大橋が丸亀市内の向こうに見えています。東側を眺めると、もちろん、讃岐富士が望まれます。天守を見学した後、団扇の製作販売のお店で形に特徴があるシックな団扇を購入しました。もちろん、マゴッチのお土産としては、ふくろうの絵の付いた小さいうちわを2つ。 丸亀城は慶長2年(1597)に生駒親正(ちかまさ)・一正(かずまさ)父子により築城に着手されます。江戸時代の大半は京極氏の城となり、明治維新を迎えます。生駒氏は尾張の豪族で、信長の側室であった吉乃が信長の子、信忠、信雄、徳姫を生したことで有名。また、京極氏は宇田源氏の流れをくむ近江源氏、佐々木氏の別家という名流。 |
![]() 金刀比羅宮御本社。クリック後は御祭神について |
さぬきの金刀比羅宮さんへ お宿「こんぴら温泉湯元 八千代」さんには2時半頃に到着。一休みの後、3時には「こんぴらさん」へお参りに出発します。 お宿前の道を少し歩き、右折すると参道です。向こうに最初の階段が見えています。 階段の第一歩です。 参道階段の両側には多くのお土産やんが 大門手前に階段数表示がありました。 まず大門への到着(365段)(大門は神域の総門です。水戸光国の兄である松平頼重候から寄進されました。二層入母屋造・瓦葺です。)です。 大門から下界の風景は 大門前から中を覗くと「5人百姓」の店があります。(大門を入るとすぐ、大きな傘をさして飴を売る5軒の店があります。この5軒は、特別に宮域での商いを許された五人百姓です。)(帰りに「加美代飴」のお土産を購入しました。) 門内を歩きます。祓戸社(祓戸社と火雷社です。祓戸社の御祭神は、P織津姫神・速秋津姫神・気吹戸主神・速佐須良姫神です。神道の真髄ともいうべき、罪穢を祓い清める神様です。本殿は流造・銅板葺です。) さらに階段をあがると本宮と間違えてしまうような立派な社殿 旭社(628段)(旭社の御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神です。)です。旭社の広い境内を歩き、さらに賢木門(さかきもん)をくぐって階段を進みます。 3時40分、ようやく、御本宮(785段)(海抜251m)(本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。農業・殖産・医薬・海上守護の神として古来からの御神徳を仰がれています。 )に到着します。 御本宮の広い境内には様々な社殿が建っています。 御本殿 南渡殿(本宮授与所の向かい側に長い廊下があります。本宮から、三穂津姫社まで南北に渡っています。この廊下を南渡殿といいます。長さは約40メートルで、屋根は檜皮葺です。明治11年(1878)に建てられました。) 三穂津姫社(本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られています。本殿は檜皮葺・王子造、中殿は檜皮葺、拝殿は檜皮葺・大社関棟造です。) さらに左手には絵馬殿があり、堀江寛一さんの”マーメイド号”が置かれています。 御本殿広場からの景観。讃岐富士です。 S氏、T氏とは3人で、「奥社」(1368段)を目指します。 崇徳上皇を御祀りする 白峰神社 菅原道真を御祀りする菅原神社これらは御霊さんと言われている怨霊の神様です。 さらに歩き、階段を登ります。4時5分 奥社「厳魂神社」へ着きました。 朱塗りの神殿である「厳魂神社(いずたまじんじゃ)」 その説明板 見上げる岩肌に奥社ゆかりの天狗が彫られています。 アップで天狗の詳細がわかります。 奥社境内からの景観、もちろん讃岐富士です。 登りに比べ下りはなんと楽なんでしょう。御本社境内で待ちかねていたTY氏、I氏と合流して、下山を開始します。4時45分でした。 「五人百姓」のお店で買い求めた、「加美代飴」と その裏面の「金比羅船々」歌詞。 5時20分、お宿「八千代」さんに帰還。着ていたシャツには汗がどっさりと染み付いています。早速、温泉に急行です。室内大風呂が混み合っているたの為、屋上の露天風呂へ。この時間は混浴で、ご夫婦二人だけが入っていましたが(もちろん女性は浴衣状のものを身に着けています。)間の無く出て行かれたため、その後は一人で気持ちよく温泉を楽しめました。 7時前からは楽しみな夕食です。それほど豪華と言うわけではありませんが、皆美味しいお料理で、十分にビールと会話を楽しめました。今回のお宿は”こんぴらさん”の足元、「こんぴら温泉湯元 八千代」さんで、幹事S氏のご尽力で、一泊二食なんと7、777円の超特価プランです。贅沢は言えません。 食後は、持込の焼酎「隠し蔵」を飲みながらの雑談が続きます。その後、皆がダウンした後、今一度、私だけ温泉に。 |
![]() クリックすると拡大されます。 |
「金丸座」そして「鞘橋」へ 朝、皆で屋上の露天風呂へ。朝食後、チェックアウトが11時と十分に余裕があるため、8時には、市内散策に出かけます。お目当ては「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が上演される「金丸座」と屋台型の橋「鞘橋」です。 こんぴらさんへの坂道階段を登り、道を左に取って急坂を登っていくと、 「金丸座」由緒版 があり、横の石段をあがると、 「金丸座」の全景が目に飛び込みます。 庇のしたには、「勘亭流」で書かれた出演者の名前が掲示されています。 9時開場との案内が出ていたにもかかわらず、ご好意で、30分も前に入場を許可してくれました。係りの人が未出勤ということで、詳しい案内説明は聞けませんでしたが、簡単な説明と残り物として今年の大芝居の折の団扇と 木札(通り札)を頂戴しました。 (表) (裏) 1) 2階客席から舞台を 2) 舞台から客席を 3) 薄暗い回り舞台下の構造 4) 平成11年の出し物表 「金丸座」から坂道を下ります。「鞘橋(さやばし)」は「金倉川」に架かっています。確かに目的不明確な不可思議な橋でといえます。 1)説明板 2) 橋の全景 3) 梁部分の立派な龍の彫刻 9時半、お宿を出発します。親切で暖かいもてなしをしていただいたお宿の方々、とくに仲居さんに、感謝!!感謝!!!です。 目指すは、「栗林公園」です。 |
![]() クリックすると「偃月橋」からの風景です。 |
琴平から高松市の「栗林公園」までは、ひと走りです。高松には仕事で何回も来ていますが、「栗林公園」へ入るのは、高松で結婚式を挙げた同期入社の友人の結婚式以来、40年振りになるのかもしれません。 車を駐車場へ。11時に、東門から入場します。 案内図 説明板を読みます。 門を入ると、「栗林公園」の雰囲気をそのまま示すかのような「紫雲山」を背景にした広場があります。 南庭の回遊式大名庭園を周遊します。南庭は、松、池、山を配し、池には大きな錦鯉泳ぎ回る”大名の道楽の究極”を私どもに示しています。 1) 大きな盆栽と言って過言ではない多くの松。そして、静かな北湖の佇まい。 2) 芙蓉(ふよう)の桃色の大きな花が咲き始めています。朝咲いて夕方にはしぼんでしまう、一日花のようです。 3) 松の不可思議な枝ぶり。後の朱色の橋が不気味な雰囲気を助長しています。 4) 夫婦松 5) 南湖そして偃月橋(ふげつきょう)(園内で名のある15橋のうち最も大きな橋です。弓張り月が湖面に影を映す様の姿からこの名があり、反りをもった美しい大円橋です。)がその向こうに。 6) 迎春橋の向こうには丸くテーブル状に刈り込まれた遊び雰囲気の植木が。 7) 紫雲山そして南湖に浮かぶ「掬月亭(きくげつてい)」。 (園内最大の茶屋風建物。唐の詩人である于良史が詠んだ "水を掬すれば月手にあり" を元に名付けられ、観月名所としても知られていました。) 8) 南湖を眺めながら掬月亭でのひとときを味わいたいもんです。 9) 日暮亭(ひぐらしてい)での一服も良いかも。 時間に制限がなければ、まだまだ、園内を周遊したいのですが、その内容が多すぎて凡人の許容範囲を超えてしまいそうです。 12時過ぎ、駐車場の方に「安くて上手いよ」と紹介された、公園の目の前にある讃岐うどん店「上原屋本店」での昼食となりました。近所の男女の勤め人で大変な混雑です。「ひやしうどん」の大に「なすの天麩羅」をトッピングしたシンプルメニューを420円で。うどん、出汁、天麩羅ともに、美味かった!!!そして、腹一杯になった!!!!! 帰りは「鳴門大橋」、「明石大橋」を渡るルートで帰りました。皆さん、そして幹事のSさん”楽しい旅”有り難うございました。 |
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