紅葉の清滝・栂ノ尾そして鷹ヶ峰へ
高雄の紅葉です。


 11月15日 8時半、阪急嵐山駅集合の高校同窓会関西支部の集まり”錦秋のハイキング”に参加の為、家を6時10分に出発。バスで近鉄新田辺へ。近鉄・地下鉄に乗り、地下鉄四條駅へ。そこで阪急京都線に乗車し桂駅へ、そして嵐山線で嵐山駅と5回の乗り換えを行いました。でも、出発時間が早かった為、嵐山へは大分前に到着。前日は午前中雨の予報で開催を危ぶんでいましたが、北澤さんからの決行の電話をいただきこころを決めることが出来ました。阪急電車に乗車している時は雨模様でしたが、しり上がりに好天気へ向かい、日中は日差しのため暑いくらいとなりました。決行の決定を電話連絡するのに種々迷った由を歩きながら北澤さんからお聞きし、そのご苦労に心から感謝しました。
 参加者は歳の差50歳以上の11名。途中上の木峠で2コースに分かれますが、共にタクシーで清滝へ向かいます。


清滝から栂ノ尾へ
 バス停清滝にバスが着きました。我々と同じ考え?のハイカーが沢山降りてきます。それぞれの方向に出発して行くのを見送り、我々も9時には出発。一旦、清滝川へ下ります。せせらぎの音を聞きながらの川沿いの道は快適です。40分ほど歩き、休憩。徐々に紅葉の気配が濃くなってきています。清滝橋を渡り、高雄神護寺の麓です。川を挟んだ向こう岸の建物を見え隠れにする紅葉は見事です。紅葉狩りの人々の群れをぬうように写真を撮りながら、高雄橋を渡り、槇ノ尾西明寺前をそして栂ノ尾高山寺パス停へは10時半に到着。今回は山歩きを主眼としている為、3つのお寺を回れないのが残念です。

栂ノ尾高山寺バス停前”とが乃茶屋さん


上の木峠へ
 15分ほど遅れて到着した周山行きのバスに乗り菩提道バス停へ。ここから上の木峠までがBコースの私たち3人にとってはハイキングの本番です。Aコースの方々は上の木峠から京見峠・氷室・夜泣峠そして京福電鉄二ノ瀬駅までの長丁場です。整備された緩い登りの快適な道を歩き、(途中の菩提滝?へは道を外れて撮影してみました。)12時10分に上の木峠へ到着。昼食となりました。味噌汁、コーヒー付きの豪華なおにぎりの昼食です。北澤さん・子林さんの大きな荷物はこの為の水とバーナーなのです。ホント感謝、感謝です。

通行禁止区域はまつたけ狩りの時期(9月10日から11月10日)との記事がありました。


クリックすると光悦寺門への紅葉のトンネルです。

クリックすると源光庵山門です。
鷹ヶ峯 光悦寺・源光庵へ
 1時間ほどの昼食を終え、歩きの本番の方々に見送られ、鷹ヶ峰までの道案内をしてくれ、また”歩きの本番”に戻られる北澤さんと4人で道を降ります。約1時間で鷹ヶ峰。ここで北澤さんとお別れし、藤松ご夫妻の2人と小生で光悦寺へ向かいます。ご夫妻とは光悦寺と源光庵を共に本当に楽しむことが出来ました。ホント見事な紅葉です。以下写真で紹介しますが、素人です。その素晴らしさを表現できていません。残念です!!
 
 光悦寺
 1) 光悦垣(臥牛垣)に懸かる紅葉葉(「京都の寺社505を歩く」では 
ここを訪れる人びとへのもうひとつ眼福は、大虚庵前の光悦垣(臥牛垣)であろう。ゆるやかな曲線をえがいてしつらえたその垣根は、竹を斜めに菱形をつくるようの組み、さらに端にゆくほど高さを低くしてある。萩が絡まったり、紅葉がかぶさったりするようすが一幅の絵になっている。それはとくに雨上がりのときがいいようだ。「にはたづみ蝉の落ちたる光悦寺」(川崎展宏)

 2) 奥の茶室からは鷹ヶ峯三山が望まれます。光悦寺の小史の沿革には 京都の北、鷹峰三山(鷹ヶ峰・鷲ヶ峰・天ヶ峰)を見渡す景勝の地。 この辺の一帯を鷹ヶ峰光悦町と呼び、元和元年徳川家康公が本阿弥光悦翁に野屋敷として与えた土地である。・・・

 3) 名残の紅葉のトンネルです。 


 源光庵 小史の由緒並びに縁起では 
当山は、鷹峰山寶樹林源光庵と号し、今より六百六十年余年前の貞和2年(1346)臨済宗大本山大徳寺2代徹翁国師の開創によるものであるが、元禄7年(1694)加賀(石川県金沢市)大乗寺27代卍山道白禅師が、当寺に住持せられ、これより曹洞宗にあらたまったのである。・・・
 1) 源光庵への正面入り口です。  

 2) 迷いの窓 角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死を表しています。

 3) 悟りの窓 円型に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現しています。
 

 4) 本堂の椅子に座り、光悦寺と鷲ヶ峰を借景とする紅葉をゆっくりと眺めています。


寂光山常照寺で
 藤松ご夫妻とお別れし、小生のみ常照寺へ向かいます。常照寺は「元和2年3月(1616)本阿弥光悦の土地寄進とその子、光嵯の発願によって身延山第21世日蓮宗中興の祖と敬仰される寂照院日乾上人を招じて開創された鷹峰壇林(学寮)の旧跡で、それ以来連綿と続き世に山城六檀林の一つとなってきている。」と縁起に記されています。本堂にお参りし、別棟で吉野太夫のお話と現在も行われている太夫道中を中心とした常照寺紹介のビデオを観賞し、お庭をゆっくりと拝見しました。
 
 1) 吉野太夫が寄進したと伝えられる吉野門(赤門)です。
 
 2) 吉野門をくぐるとすぐ右手に帯塚があります。女性の心の象徴”帯”に感謝し祈りを捧げるもので、昭和四十四年5月建立されました。
 
 3) このお庭を拝見しながら、お抹茶を頂戴しました。
 


 お抹茶のご接待をしていただいた常照寺の奥方と思われる方との会話の中で、お寺の裏山開発についての心配と北大路バスターミナルへ出るのが便利とのお話を聞き、バスで鷹ヶ峰からの帰路につきました。北大路から懇親会が開かれる祇園まで歩くことになりました。上御霊神社・出町柳を経由、鞍馬温泉経由の方々の到着が30分程遅れるとの連絡で、八坂神社まで足を伸ばしました。八坂神社では可愛い4人のミニ舞妓さんの七五三参りと遭遇、更に花見小路では出勤中の舞妓さんの姿に外人を含め沢山の観光客がカメラを向けていました。
 ハイキングの計画から懇親会の設定まで、幹事の方々には大変お世話になりました。ホント楽しく、ホントお得な一日でした。感謝!!感謝!!!です。


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