天橋立・舟屋の里伊根・舞鶴自然文化圏の紫陽花を訪ねて
6月14日、梅雨の晴れ間に恵まれての一日でした。
背景は乱舞するカモメの群れです。

クリックすると少し広範囲な地図となります。
天橋立へ
 嫁さんと、また、仲間とのバスの旅は今まで、阪急さん、JTBさん、読売旅行さん等に乗せていただいていましたが、今回始めてクラブツーリズムさんに乗せていただくことになりました。新聞広告で知ったのですが、早速、ネット会員となり申し込み申し込みをしたところ、大変便利であることを知らされました。その後の新聞広告で知った7月10日、11日の「
トイレ付きバスで行く!渚キラめく伊豆半島大人のリゾート旅」を予約することとなりました。”トイレ付きバスでゆく!”という文句にまず引かれたことは間違いありません。なにせ、歳からくる悩みはジジ連の仲間と同じで人並みですから。
 14日、梅田茶屋町駐車場へは7時30分に到着。集合時間が35分の為か?既にメンバー大半が集まっており、バスも待ち構えています。従って、出発予定時間の50分には出発することとなりました。心配されていたお天気は全く問題ありません。「舞鶴若狭自動車道」を順調に走り、「西紀SA」には、9時に到着。「綾部JCT」からは「京都縦貫道」で宮津市へ入ります。10時05分、国道9号線へ右折、天橋立へ向います。ロンドンオリンピック出場が決まっている女子マラソンの木崎良子選手の母校の脇を通ります。10時15分「智恩寺」通称「知恵の文殊堂」へ着きます。
 智恩寺文殊堂
 「智恩寺」は臨済宗妙心寺派のお寺で、山号は「天橋山(てんぎょうさん)」。三文殊(奈良桜井の「阿倍文殊院」、山形県高畠の「亀岡文殊」)の一つで、「切戸(きれど)の文殊、、九世戸(くせと)の文殊、知恵の文殊」とも呼ばれています。
 案内の女性の方の誘導で、「文殊堂」を始めとする境内の諸施設を鑑賞します。「文殊堂」にはマゴッチ達のこれからの学業、知恵の成長を一番にお詣りしたことはもちろんです。お守りもいただきました。1) 本堂 文殊堂。       2) 年輪が感じられるお堂です。      3) 廻廊には多くのお札が架けられています。       4) 裏にはご利益に与りたいことがらが記されています。       5) 智恩寺文殊堂解説。           6) 丹波地方随一の立派な山門です。         7) 禅宗の扁額が揚げられています。    平日の境内は私達団体以外はほとんど人影がありません。食後を利用して、境内を撮影します。 8) 境内の佇まいをパノラマ写真で。       9) 優美な形状の多宝塔と山門。       10) 和泉式部との関連も囁かれる「宝篋印塔」。       11) 解説板。      12) 手水鉢として利用されている鉄湯船。       13) 解説板。        14) 松の枝に架けられたお御籤の向こうに多宝塔が。       15) お御籤と多宝塔。       16) 扇子の形をしたお御籤に興味が惹かれています。 
 ここで、京都の地誌として利用させていただいている梅原猛氏の「京都発見 四 丹後の鬼・カモの神 和泉式部と平井保昌」の一節をお借りします。
 
・・・この丹後には天橋立を中心として実に多くの和泉式部の伝承がある。天橋立にある橋立神社には、名水「磯清水」という井戸がある。これは普通ならば海水の湧く場所であるはずなのに、清水・真水が湧くという不思議は井戸である。式部はここに来て、 橋立の松の下なるいそしみず みやこなりせばくまましものを と詠ったという伝承がある。 また天橋立の智恩寺の境内には、「和泉式部の歌塚」という宝篋印塔がある(重要美術品)。これは「泪の磯」という所に在った鶏塚というもので、式部の反古紙を埋めた文塚といわれている・・・・ 
 17) 智恩寺から天橋立船着場へ出ます。左手には赤い廻旋橋が見えています。       18) パノラマでは。       19) 知恵の輪灯篭。       20) 知恵の輪を遊び心で。        21) 廻旋橋を渡ります。左手から内海周遊の船が入ってきます。        22) 大天橋の内海側を眺めます。         23) 大天橋から外海、橋立外側も。        24) 橋立に入ると直ぐに「天橋立」の碑が立っています。      25) 与謝野寛・晶子夫妻の歌碑があります。寛「小雨はれ みどりとあけの虹ながる 与謝の細江の 朝のさざ波」 晶子「人おして 廻旋橋のひらく時 くろ雲うごく 天の橋立」       26) 解説板です。        27) 外側の海岸を歩きます。振り返ると文殊堂側のモノレールリフトが見えています。        28) 籠神社(このじんじゃ)、西国28番札所成相寺(なりあいじ)側のケーブルが見えています。近くでは、なにかの撮影隊が活動しています。こちら側は2回ほど「股のぞき」をした記憶があります。        29) 「磯清水」の案内板が立っています。和泉式部の和歌「橋立の松の下なる磯清水 都なりせば君も汲ままし」        30) 「式部の松」もあります。        31) 軍艦春日に装備されていたという大砲(アームストロング砲)が置いてあります。さすが戦前、鎮守府が置かれていた舞鶴の近くだけのことがあります。      32) 解説板です。「春日」は日露戦争の折、日本海海戦で活躍した装甲巡洋艦のようです。        33) 「天橋立神社」です。        34) 解説板です。       35) ようやく「磯清水」にめぐり合えました。もちろん、清水を頂戴します。       36) 昼食が11時からということで、5分前に「廻旋橋」を渡って戻ります。       37) 昼食会場は「橋立大丸」。        38) お寿司、アマエビ、焼き物(ホタテ、エビ、鯛)    そして「メロン」・「サクランボ」が食べ放題。 焼き物のコンロに火が入っていたため汗を拭きながらの食事でしたが、十分に満足させていただきました。もちろん、ビールは1杯だけとしました。

 少し早い昼食でしたが、朝も早かったこともあり、気分上々で12時丁度、バスに乗り、「舟屋の里 伊根」に向います。途中、宮津湾には定置網の仕掛けが並んでおり、向こうに「黒崎」が、「成生岬」そして「越前海岸」がぼんやりと見えています
 40分程で、伊根港に着きます。今回は折角の好天でしたので、オプションとして、伊根の舟屋を海側から観光することとしました。
 38) 観光船はお待ちかねです。        39) 出港します。後方は「天橋立」です。        40) 船の後方にカモメがついて来ます
    41)        42)         43) 天然の良港を作り出している「亀島」と「青島」。       44) 「青島」と陸地との内側には養殖いかだと思われる物が並んでいます。        45) 岬には灯台があり、すぐそこから「舟屋」が続いています。       46) 「舟屋」の風景T        47) 「舟屋」の風景U         48) 船が戻ろうとすると突然カモメが大挙して船尾を舞い始めます。        49) 25分の航海が終わり、船が桟橋に近づきます。        50) 後続の遊覧船が戻ってきます。カモメもお出向かいです。 船から撒かれる餌目当てのカモメの歓迎とは思いますが、舟屋での人々の生活とカモメが一体となっている様子にほのぼのとした感慨を覚えます。
 天橋立の訪問地は先日西国33ヶ所「成相寺」にお詣りした折(2010年7月7日)のお昼を頂戴したセンターです。その折のお天気がいまひとつであったことが思い出され、「天橋立」全景を撮影してみます。 51) パノラマT        52) パノラマU         53) お店の庭からは橋立が一望されます。その後は、「舞鶴とれとれセンター」で干物のお土産を買い、紫陽花を求めて、「舞鶴自然文化圏」へ向います。昨年6月には「神戸市立森林植物園」の紫陽花を観賞しています

 赤レンガ倉庫、イージス艦などが停泊している舞鶴海上自衛隊基地を通り、坂を登ります。「舞鶴引揚記念館」を過ぎ、更に登ると、「舞鶴自然文化圏」に到着します。丁度16時となっていました。案内図でその概況を知ることが出来ます
 坂を上がり、展示会場へ向います。途中、舞鶴湾が見おろせ、この地の位置関係が分かります。 54) 展示棟の様子ですT。       55) 展示棟U。       見事な多くの紫陽花の中からほんの一部を 56) コンペイトウ       57) 望郷        58) 小町ブルー     けっこう紫陽花には凝っている嫁さんが3点ほどの紫陽花の苗木を購入し、アジサイ園を下ります。まだ一週間ほど早いようですが、  見事に咲いている花も見受けられます。    展望台からはアジサイ園の向こうに舞鶴湾が俯瞰されます
 17時、帰路につきます。舞鶴湾の静かな佇まいをバスの窓から撮ってみます。   護衛艦も錨をおろしています。  
 19時30分には大阪駅ガード下に無事に到着することが出来ました。全体として満足のゆく旅となりました。  


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